具体的な仕事内容と役割

ネットワークエンジニアは職場の中で使用するPCや電子機器同士を連携させて、業務に必要となる情報ネットワークやITインフラを整備する職種です。IT化やDXの機運が高まっている現代ビジネスシーンでは、その環境を整えるネットワークエンジニアの需要も増えています。

具体的な仕事内容としては、まず「要件定義」を行うのが一般的です。自社内の環境を構築するにしろクライアントからの依頼を受けるにしろ、どんな機能がどれくらい必要になるのかを明確にしておく必要があります。後々の仕様変更を少なくするためには、この段階で担当者としっかりコミュニケーションを取る事が大切です。

要件定義で決まった事をまとめ上げて仕様書に落とし込むのが「設計」です。設置する製品選びや配線設計など、ソフトウェアだけでなくハードウェアに関する知識も要求されます。また、限られたコストの中でシステム完結させるための工夫が必要となるケースも多いので留意しておきましょう。

実際にシステムを組み上げていく「構築」と呼ばれる業務は、システムの規模によって数ヶ月前後かかる事もあります。完成したネットワークシステムが正常に動作するか、何度もテストを重ねてから納品するのが基本です。

なお、システムを納品してもネットワークエンジニアの仕事は終わりではありません。トラブルの予防や対応を継続的に行う「保守・運用」という業務も、ネットワークエンジニアの管轄になるので覚えておきましょう。